フィレールのオーナー出口です。先日開催した*美食美酒探求記「島根編」*の様子を現地で出会った生産者様と合わせてご紹介させていただきます。
美食酒探究とは?
美食美酒探求記は、月に一度、全国47都道府県を巡る“食と酒の視察旅”です。
その土地ならではの風土、文化、生産者の想いに直接触れることで、私自身の料理とサービスの“軸”を深める旅でもあります。ただ仕入れに行くのではなく、現地でお金を使い、声を交わし、文化に触れる。
微力ながら、地方創生や町おこしの一端を担えるよう心がけています。

■ 「知られていなければ、無いのと同じ」
これは、私が飲食店を経営する中で痛感したことです。
どれだけ素晴らしい食材やお酒でも、届いていなければ存在していないに等しい。
「美味しい」だけでは、人には伝わりません。
だからこそ私は、「作る人」と「味わう人」を紡ぐレストランを目指し、店名をフランス語で“紡ぐ”を意味するフィレールと名付けました。
【島根編で出会った、美酒と美食】
■ 訪問先
◉ 日本酒
- 玉櫻酒造:島根の米と水に寄り添うような、温もりある酒。燗酒が特徴。

- 池月酒造:歴史と独創が調和した美酒に、蔵の気概を感じる。冷酒やひやで楽しむのが特徴。

◉ キャビア
- 株式会社セレビア(キャビア):島根発の新感覚キャビアを監修・開発し、今回お披露目。

◉ ワイン
- 石見ワイナリー:丘陵の風と太陽が育んだ、島根ならではの葡萄の個性。

- 奥出雲葡萄園/奥出雲ワイナリー:静謐な自然に包まれた葡萄畑と、繊細な醸造技術。
◉ ワイン
- 足立美術館:世界が認めた日本庭園とともに、文化と美意識の深さに触れるひととき。

■ 表敬訪問・メディア取材
2日目の午前中には島根県庁へ表敬訪問し、監修のもと開発した新感覚キャビアをお披露目させていただきました。
その様子は、さんいん中央テレビ様に取材いただき、同日夜のニュースおよびYahoo!ニュースにてご掲載いただきました。
■ 島根の“うまい”に触れる
視察旅のもうひとつの愉しみは、地元の食材を“実際にいただくこと”。
今回も、その地に根付いた味わいを五感で体験しました。
- 島根和牛/隠岐牛:肉の旨味と脂の甘みが見事に共演。

- 石見ポーク:きめ細かな肉質と香り高さ。

- 島根キャビア:ヨード感じる旨味と余韻が長い味わい。

- 宍道湖のしじみ:だし文化の源泉。

- 割子そば:そばと出汁と薬味の三重奏。

■ 湯と癒しと、美食の締めくくり
旅の最後には、玉造温泉にて束の間の癒しを。
日本古来の「美肌の湯」で心身を整え、島根の美味と出会いの余韻に浸る時間となりました。
■ フィレールのこれから
フィレールのテーブルに並ぶ料理とお酒の背景には、人の手、想い、風土があります。
この探求の旅で得た感動は、料理やペアリング、ストーリーとしてお客様に還元していきます。
生産者とともに、味の背景を語れるレストラン。
日本の素晴らしさを食で届けられる場所。
それが、私たちフィレールの願いです。