フィレールのオーナー出口です。先日開催した*美食美酒探求記「香川編」*の様子を現地で出会った生産者様と合わせてご紹介させていただきます。
美食酒探究とは?
美食美酒探求記は、月に一度、全国47都道府県を巡る“食と酒の視察旅”です。
その土地ならではの風土、文化、生産者の想いに直接触れることで、私自身の料理とサービスの“軸”を深める旅でもあります。ただ仕入れに行くのではなく、現地でお金を使い、声を交わし、文化に触れる。
微力ながら、地方創生や町おこしの一端を担えるよう心がけています。

■ 「知られていなければ、無いのと同じ」
これは、私が飲食店を経営する中で痛感したことです。
どれだけ素晴らしい食材やお酒でも、届いていなければ存在していないに等しい。
「美味しい」だけでは、人には伝わりません。
だからこそ私は、「作る人」と「味わう人」を紡ぐレストランを目指し、店名をフランス語で“紡ぐ”を意味するフィレールと名付けました。
【香川編で出会った、美酒と美食】
◉ ワイン
- 224ワイナリー(香川県)
シャルドネをはじめ、瀬戸内の気候に根ざした優しい酸と品のある果実味。生産者の感性が織り込まれた一本。

- さぬきワイナリー(香川県)
讃岐の風と太陽が育んだぶどうを使用。日常の一杯に溶け込む、土地を感じる味わい。

◉ 日本酒
- MORIKUNI酒造(香川県小豆島)
“離島から世界へ”を合言葉に。洗練された設計と個性豊かな酒質で、食中に映える一本。

- 綾菊酒造(香川県綾川町)
讃岐の地で300年以上続く老舗。地元米と讃岐の水にこだわる、伝統と現代の調和が光る蔵。

- 西野金陵(香川県琴平町)
金刀比羅宮のふもとで醸される、格式ある酒。歴史と誇りが詰まった「地元の誇り」。

◉ キャビア
- CAVIC(香川県東かがわ市)
香川県で国産キャビアの生産を実現。清らかな水と独自製法による塩加減の妙。世界にも通用する逸品。

■ フィレールのこれから
フィレールのテーブルに並ぶ料理とお酒の背景には、人の手、想い、風土があります。
この探求の旅で得た感動は、料理やペアリング、ストーリーとしてお客様に還元していきます。
生産者とともに、味の背景を語れるレストラン。
日本の素晴らしさを食で届けられる場所。
それが、私たちフィレールの願いです。
参考記事
四国新聞
