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和牛のルーツといわれる千屋牛!岡山県新見市のおすすめグルメ

和牛のルーツといわれる岡山県新見産の千屋牛。
千屋牛
普段お肉が好きではない方やグルメな方が「美味しい」とおすすめする千屋牛味わいや食べられる店を紹介します。

和牛のルーツといわれる千屋牛とは?

千屋牛は岡山県新見市で生産される黒毛和種のブランド牛です。

そして、千屋牛が生産される新見市は岡山県の北西部、中国山地に位置する地域で豊かな自然と清らかな水に恵まれ、古くから畜産が盛んに行われてきました。
そのなかでも、千屋地区は優れた牛を育てる土地として知られています。
現在の千屋牛は、新見市内で繁殖から肥育まで一貫して行われた牛、または岡山県内で生産された子牛を導入し、新見市内で約18か月以上肥育された牛など、定められた条件を満たしたものが対象となります。
さらに、肉質等級3以上などの基準が設けられており、4以上は「特選千屋牛」とされています。
つまり、単に「新見市で育った黒毛和牛」というだけでは、千屋牛を名乗れるわけではありません。

産地、飼育、肉質など、一定の基準をクリアした牛だけが千屋牛として認められます。
そして2007年には、千屋牛は特許庁の地域団体商標にも登録されています。
千屋牛とは
参照:JA晴れの国岡山

和牛のルーツといわれる理由

千屋牛を語るうえで、絶対に外せないのが「竹の谷蔓(つる)」です。
そもそも、「蔓牛(つるうし)」とは、優れた資質や発育、繁殖能力などを持つ牛の系統を固定・維持してきたものであり、中国地方では江戸時代末期ごろから、優れた牛の血統を守るための改良が行われてきました。

なかでも、

    • 竹の谷蔓

は「日本三名蔓」とされています。
そして、「竹の谷蔓」は新見市で生まれた、日本最古の蔓牛とされています。
体格、足腰、資質、繁殖能力などに優れていたことから、その血統は全国へ広がり、現在の和牛の礎の一つになりました。
だからこそ千屋牛は、「岡山県のブランド牛」というだけではありません。
さらに、日本の和牛の歴史をたどっていくと、そのルーツの一つとして新見市にたどり着く。
これこそが千屋牛が「和牛のルーツ」と呼ばれる大きな理由です。

千屋牛の特徴はきめ細かな肉質と上品な脂

千屋牛の大きな魅力は、きめ細かな霜降りと赤身のバランスです。
和牛と聞くと、
「霜降りが入っている」
「脂が多い」
というイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、千屋牛の魅力は、単純に脂の量を競うことではありません。
適度に入ったサシの脂と赤身がバランスよく、肉そのものの旨味を感じられることが特徴です。

千屋牛の肉質について
参照:千屋牛振興会事務局 

さらに、肉質等級の評価では、霜降りの度合いだけではなく、肉の色ツヤ、きめの細かさ、脂肪の質なども総合的に評価されます。

「霜降り=おいしい」という一つの尺度だけでは語れない。そこが千屋牛のおもしろさだと思います。

お肉が好きではない人にもおすすめしたい千屋牛の魅力

「私は脂っこいお肉が苦手。」
そんな方にこそ、一度味わっていただきたいのが千屋牛です。
なぜなら、肉本来の旨味を味わえるからです。
もちろん肉の味わいの感じ方には個人差がありますが、千屋牛には赤身と脂のバランスを楽しめる魅力があります。

脂がしつこくないから食べやすい

和牛を食べて、
「一切れ、二切れはおいしいけれど、たくさん食べると少し重い」
と感じた経験はないでしょうか。

私自身、日本全国を訪問してさまざまなご当地の牛肉を食べてきましたが、千屋牛に惹かれた理由の一つが、肉本来の旨味を感じる事ができる肉質でした。

・霜降りが入っているのに、赤身の存在感もある
・脂の甘さと肉の旨味が一緒に感じられる

だからこそ、お肉が苦手な方にも是非召し上がって欲しいと感じています。

口の中で広がる千屋牛ならではの旨味

千屋牛を焼いたときに感じるのは、まず肉の香ばしい香り。
そして噛んだときに広がる肉の旨味。さらに脂の甘みが重なってきます。
旨味のもとである良質なアミノ酸と不飽和脂肪酸が多いことで生まれる柔らかな食感と香り、ジューシーな舌触り、凝縮した旨味が口いっぱいに広がります。

もちろん、肉のおいしさは血統だけで決まるものではありません。
飼育環境、餌、肥育、個体差、熟成、調理方法など、さまざまな要素が関係します。
だからこそ、私は「ブランド名」だけで判断するのではなく、実際に産地まで見に行きたいと思いました。

実際に千屋牛を食べて感じた味わい

私が千屋牛に惚れ込んだのは噛むごとに口いっぱいに広がる肉の旨味です。

「霜降りがすごい牛肉」

という印象ではありません。
むしろ、
「肉を食べている」という満足感がしっかりある。
それでいて、和牛らしい柔らかさと脂の甘みもある。

この絶妙なバランスが、千屋牛の魅力だと感じました。
そして、その味を知れば知るほど、
「この牛は、どこで育てられているのだろう?」
という興味が湧いてきました。そこで岡山県新見市へ向かいました。
オーナー出口と千屋牛

実際に訪れてわかった新見の魅力

哲多和牛牧場谷田代表と
今回、千屋牛について調べるだけで終わらず、実際に新見市まで足を運びました。

そして訪問したのが、千屋牛を仕入れさせてもらっている哲多和牛牧場様です。実際に千屋牛の生産現場を見ると、「ブランド牛」という言葉だけでは伝わらないものがあります。

・牛を育てる人がいる。

・毎日の飼育管理がある。

・血統を守り、改良していく努力がある。

・長い歴史の中で受け継がれてきた伝統がある。

食材を料理する側として、こうした背景を知ることは非常に大切だと感じました。
一皿の料理に使われている牛肉は、生産者さんが育て、出荷し、流通を経て、料理人のもとへ届く。その長い過程の最後に、私たち料理人がいる。
だからこそ、「おいしい和牛です」だけではなく、「誰が、どこで、どんな想いで育てているのか」まで伝えたい。

それが、産地まで直接足を運ぶ理由です。
千屋牛の飼料

協力:哲多和牛牧場

千屋牛を美味しく味わうおすすめの食べ方

千屋牛は、焼肉、ステーキ、しゃぶしゃぶ、さまざまな料理で楽しめます。

シンプルに味わうステーキ

千屋牛そのものの味を楽しむなら、まずおすすめしたいのがステーキです。

味付けはできるだけシンプルに。塩を少量振り、焼き上げる。

肉の香り、赤身の旨味、脂の甘みをストレートに感じることができます。

肉の旨味を楽しめるしゃぶしゃぶ

千屋牛のもう一つの楽しみ方がしゃぶしゃぶです。

薄くスライスした肉をさっと湯にくぐらせることで、脂がほどよく溶け、肉の旨味と香りを楽しめます。

ステーキとは違い、一枚ずつ味わえるので、霜降りの牛肉でも比較的食べやすい調理法です。

 

新見市観光協会では、焼肉やしゃぶしゃぶ、すき焼きなど、さまざまな料理で千屋牛を味わえるお店が紹介されています。
千屋牛食べ歩きマップU R L

 

新見市でおすすめの千屋牛が食べられる店

もし、あなたが千屋牛をしっかり味わいたいなら、「焼肉千屋牛」がおすすめです。

新見市正田にあり、JA晴れの国岡山が運営する焼肉レストランです。

焼肉だけでなく、地元産の食材を使った料理も提供しています。
例えば例えば、ご飯には「*あしん源流米(にいみ源流米)」コシヒカリを使用しされています。
*岡山県新見市(JA晴れの国岡山 あしん管内)で生産される、収穫後にもみのまま保存し出荷直前に精米するこだわりのブランド米

ほかにも、
千屋牛振興会(「千屋牛」の振興やブランド化を目的に、2000年(平成12年)に設立された組織)の公式マップには、

  • グランドホテルみよしや
  • 牛弘
  • 手打ちそばとフレンチのやな木
  • 哲多食源の里 祥華
  • 新見千屋温泉 いぶきの里
  • 牛骨千屋牛ラーメン 辰五郎

など、多彩なジャンルの店舗が掲載されています。

※店舗の営業日やメニュー、価格は変更される場合があるため、訪問前に各店舗へ確認することをおすすめします。
千屋牛食べ歩きマップ

千屋牛だけじゃない!新見おすすめA級グルメ

さらに、新見市には千屋牛以外にもA級グルメと呼ばれるさまざまな名産品があります。

「ピオーネ」

黒葡萄の1種であるピオーネ。水はけが良く、昼夜の寒暖差が大きい自然条件によって、紫黒に色づいた粒の大きな果実が育ちます。みずみずしい果肉と芳醇な香りと味が自慢の、新見の秋を代表するフルーツです。

「キャビア」

清流の水を利用して、チョウザメの養殖が行われています。世界三大珍味の一つとして有名なキャビアの商品化にも成功しており、舌触りまで十分に楽しむことができる上質なキャビアが年間60~80キロ生産されています。輸入品に比べ、塩分が控えめなのが特徴。

「ワイン」

ワインの銘醸地であるフランス・ブルゴーニュ地方と似た気候と風土の新見市では、その特性を活かしてワイン用のぶどうが栽培されています。新見市産のぶどうで醸造されたワインは、国産ワインコンクールで賞を受賞するなど、専門家からの評価も高く、近年注目を集めています。カフェを併設したワイナリーもあり、醸造作業やぶどう畑を見ながら地元の食材を使ったランチやスイーツなどが楽しめます。

「日本酒」

おいしい日本酒づくりに欠かせない、水に恵まれた新見市は地酒も自慢のひとつ。全国で数々の賞を受賞した名杜氏が、酒米の最高品種といわれる山田錦と、岡山県原産で幻の酒米と言われたこともある雄町の2種の地元産の米、高梁川の源流にある神代川の水から地酒を生み出しています。特におすすめは、しぼりたての原酒を生のまま缶に詰めた、濃淳辛口の三光ひのくち。缶に入った日本酒はめずらしく、持ち歩きやすいので、お土産にもぴったりです。

「紅茶」

紅茶の産地であるインドのダージリンに地形や気象条件が酷似した大佐山の大日高原では、紅茶を生産しています。紅茶農園にはカフェが併設され、紅茶やケーキ、ランチ、アフタヌーンティーなどを味わえます。季節に応じて、紅茶の文化・歴史、おいしい飲み方のワークショップ、紅茶畑での茶摘み、簡単な紅茶づくりなども体験でき、英国式の庭園の散策も可能。工場やティーバッグ加工の様子などを見学したり、お土産を買ったり、紅茶好きにはたまらない魅力が詰まっています。

参照:新見のグルメ「A級」の誇り

一つの市にこれだけの名産品が集まっているエリアも全国的に珍しいのではないでしょうか?
これこそ、晴れの国と言われる由縁がもたらす恩恵なのかもしれません。

大阪でおすすめの千屋牛を楽しめる店「フィレール」

そして、この千屋牛を大阪でも楽しんでいただける場所として、私たちフィレールでも千屋牛を料理しています。

フィレールは、大阪・お初天神にある1日3組限定のフレンチ&キャビア専門店。

「食とお酒と空間を紡ぐ」をコンセプトに、食材の背景まで含めた食体験を大切にしています。

現在フィレールのスタンダードコースでは、

特選千屋牛赤身のローストビーフを一皿として提供しています。
フィレール

まとめ|岡山県新見市の名産品、千屋牛を味わおう

日本の和牛の歴史を語るうえで重要な存在である千屋牛。さらに、地域の食材を使ったさまざまなグルメ。

新見市は、歴史ある食材と、新しい食文化の両方に出会える場所です。

特に千屋牛は、

  • 日本最古の蔓牛「竹の谷蔓」の系統
  • 岡山県新見市を主要産地とする黒毛和種
  • きめ細かな霜降りと赤身のバランス
  • 厳格な基準を満たしたブランド牛
  • 新見市内のさまざまな店舗で楽しめる

という、知れば知るほど興味深い牛肉です。
しかしながら、多くの人にとって千屋牛は存在感のある和牛というわけではありません。
私自身、実際に新見へ足を運んだからこそ、千屋牛を単なる「高級和牛」としてではなく、生産者、土地、歴史、そして未来へ続く食文化として見ることができるようになりました。

ときには、新見市の協力も得て多くの方にに芋の魅力を知ってもらう活動もしています。
次に岡山県を訪れるなら、ぜひ新見市まで足を延ばしてみてください。
そうすれば、その土地でしか出会えない食材を訪ねる旅はきっと普段の「食べる」という行為を、少し違ったものにしてくれるはずです。

食材を知る。
産地を訪ねる。
生産者に会う。
そして、その物語を一皿に紡ぐ。
それが、フィレールが大切にしている食との向き合い方です。

監修者 出口 彰

一般社団法人日本キャビアソムリエ協会 代表理事
株式会社幸コーポレーション 代表取締役
フレンチレストラン「フィレール」オーナーシェフ

1987年愛知県生まれ。料理人として大阪・京都・福岡・東京・名古屋・横浜などのレストランで経験を積み、2020年、大阪・お初天神に「フィレール」を開業。

現在は毎月、日本各地の酒蔵・ワイナリー・農家・漁業者などを訪ね、全国の生産者とのネットワークを築きながら、産地・食材・酒の魅力を発信。国内外のワインメーカーとの交流も重ねている。

キャビアについては、世界12カ国、日本1道15県を訪問し、100種類以上を食べ比べるなど、産地・品種・製法による違いを探求。日本キャビアソムリエ協会では、資格者の育成やキャビア料理の開発、生産者との交流、国産キャビアの普及に取り組んでいる。

食材や酒だけでなく、その背景にある産地・生産者・文化まで伝えることを活動の軸としている。

主なメディア掲載・出演実績
新聞
信濃毎日新聞/大阪毎日新聞/大阪朝日新聞/岐阜新聞/四国新聞/十勝毎日新聞/宮崎日日新聞/三重毎日新聞
テレビ・放送
NHK 北海道/テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」/ケーブルテレビ可児/TSKさんいん中央テレビ

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